まず確認すること

  • 口にした物をすぐ遠ざけ、同居個体がいる場合は同じ物に触れないようにします。
  • 薬、殺鼠剤・殺虫剤、洗剤や溶剤、ニコチン・電子たばこ液、成分不明の植物や化学品は、急性中毒の可能性を優先して今すぐ病院へ電話します。
  • 何を、いつ、どのくらい、どの経路で口にした可能性があるかを確認します。食べ残し、袋、商品名、成分表示、植物全体の写真を残してください。
  • 果物、甘い野菜、ナッツ、種子、シリアル、モラセス入りミックス、他種用フードは、デグーの常用食として不適切です。ただし「不適切な食事」と「急性中毒」は同じではないため、物質・量・症状を病院へ伝えて判断を仰ぎます。
  • ぐったりしている、震える、よだれが出る、下痢、食欲低下、呼吸が苦しそう、反応が鈍い場合は、読み進めるより受診先への電話を優先します。

観察ポイント

デグーは高繊維で低糖質の食事が基本です。RSPCA は、果物や甘い野菜、モラセスを含むフードを避けるよう案内し、Oxbow のケアガイドもナッツ、とうもろこし、種子、果物、シリアル入りミックスを常用食から外しています。これは主に栄養・代謝上の回避事項であり、どの食品も一口で急性中毒になるという意味ではありません。

中毒の危険度は、有効成分、濃度、摂取量、経過時間、曝露経路、動物種で変わります。犬猫向けの中毒一覧やネット上の食品一覧だけで、デグーの安全性や自宅処置を決めることはできません。体が小さいため少量に見えても重要な場合があり、食べた直後に元気でも症状が遅れて出る物質があります。

受診時には「正確な名前」と「量の推定」が役に立ちます。袋や商品名、成分表示、植物の写真、かじった跡、食べ残しを捨てずに保管してください。

初動

  • 口にした物、こぼれた粉、植物片、包装片をケージや散歩場所から取り除きます。
  • 普段の牧草と水は届く位置に置き、静かな場所で、急性中毒が疑われる場合はすぐに受診先へ連絡します。
  • 電話では、デグーであること、食べた物の名前、成分、時刻、量、現在の症状、体重が分かれば体重を伝えます。
  • 可能なら食べ残しや包装、植物片を袋に入れ、商品や植物の写真も受診時に見せられるようにします。

してはいけないこと

  • 自己判断で吐かせようとしないでください。デグーに家庭で安全に嘔吐させる対応を選ぶ前提にはしません。
  • 牛乳、油、砂糖水、サプリ、整腸剤、人や犬猫用の薬を飲ませるなど、家庭内の解毒や中和を試さないでください。
  • 口の中へ水や食べ物を無理に入れないでください。弱っている時は誤嚥や窒息の危険があります。
  • 中毒が疑われる物について「少しだけだから」「今は元気だから」と経過観察を始めず、受診先へ確認します。

受診の目安

薬、殺鼠剤・殺虫剤、洗剤、ニコチン、成分不明の植物や化学品など、中毒が疑われる物を口にした時は、症状がなくても今から電話相談の対象です。物質や量が不明な場合も同様です。

糖分・脂肪の多い食品など「常用に不適切な食べ物」だけを口にし、急性中毒物質が含まれない場合は、食品名、成分、量、体重、症状を伝えて受診の時期を確認します。食欲低下、下痢、よだれ、震えなどがあれば急ぎます。

ぐったりしている、震えている、呼吸が苦しそう、反応が鈍い、下痢が続く、食べない場合は緊急です。このページは医療診断ではありません。家庭で治療法を選ぶためではなく、原因物を遠ざけ、情報を残し、獣医師へ急いでつなげるために使ってください。