用途

床材は、尿や湿気を受け止め、足裏への圧を減らし、掘る行動を支え、掃除をしやすくする用品です。ケージ底面、棚板、ステップ、巣箱の中で求められる役割が違うため、場所ごとに組み合わせて考えます。

見た目や香りより、足裏、粉じん、吸湿、誤食、掃除性を優先します。床材が合わないと、足裏の赤み、湿気、カビ、呼吸への負担、食べ物の汚染につながります。

必須性

必須です。 固い底面だけ、網床だけ、新聞紙だけで長期管理するのは、足裏と衛生の面で不十分になりやすいです。ケージ底には掘れる深さの床材を入れ、棚板やよく休む場所には足裏に負担の少ない面を作ります。

ただし、1 種類の床材をケージ全体に使う必要はありません。尿をしやすい場所、休む場所、牧草を食べる場所、掘る場所で使い分けます。

具体的な品目

  • 紙製床材:粉じんが少なく、濡れた場所が分かりやすいもの。
  • 牧草:食べる・敷く・巣材にする用途を兼ねるが、尿で濡れたものは早く外す。
  • 裂いた紙・ペーパータオル:巣材として使いやすい。インクや香料に注意。
  • 木質床材:無毒な樹種で、粉じんと香りが少ないことを確認する。香りの強いシダーやパインの削り材は避ける。
  • 固い棚板の上の敷材:足裏保護のため、薄い紙床材や牧草を併用する。
  • 掘り箱用素材:紙床材、牧草を基本にし、土系素材を使う場合は市販の小動物向けまたは無肥料・無農薬・無香料・低粉じんが確認できるものに限る。屋外の土、園芸用培養土、肥料・殺虫成分入りの土は使わず、湿気・カビ・食べ込みを確認する。

選定基準

  • 粉じんが少ない。
  • 強い香りがない。
  • 濡れた場所が見つけやすい。
  • 足裏に強い圧がかかりにくい。
  • かじっても大きな塊を誤食しにくい。
  • 掃除時に汚れた部分だけ外しやすい。
  • 湿気がこもりにくく、カビが出にくい。
  • その個体が実際に食べ過ぎたり詰め込んだりしない。

公式ガイドで示される床材

RSPCA は、固い底面に、牧草、裂いた紙、ティッシュ、無毒な木質床材などを深く敷く方法を案内しています。Blue Cross は固い床面と、掘るためのピート、粉じんを除いた床材、バークチップの組み合わせを例示し、掘り箱には有機土と砂を挙げています。製品名だけで安全と決めず、日本で入手する床材の原材料、農薬・肥料、香料、粉じんを確認します。

Oxbow は、樹脂が皮膚や呼吸器を刺激する可能性から、香りの強いシダーとパインの削り材を避けるよう案内しています。木質床材を一括して可否判断せず、樹種と加工状態を確認します。

リスクと避けたい条件

  • 全面網床:足裏への圧、爪や足の挟まりが問題になります。
  • 濡れた床材の放置:足裏、皮膚、におい、カビのリスクが上がります。
  • 香りの強い床材:呼吸や皮膚への負担になることがあります。
  • 香りの強いシダー・パイン系の削り材:樹脂による皮膚・呼吸器刺激の可能性があるため避けます。
  • 布やフリース:一律に禁止せず、かじりや糸の飲み込み、脚への巻き付き、尿の保持、乾きにくさがないかを個体ごとに確認します。
  • 細かすぎる粉状素材:粉じんで目や呼吸に影響することがあります。

運用チェック

毎日、尿で濡れた部分、湿った牧草、古い食べ物を外します。便の量や大きさも一緒に見ます。床材を足すだけで汚れを隠すと、下層に湿気が残るため、濡れた部分は取り除いてから足します。

毎週、ケージ底、棚板の裏、回し車周辺、巣箱の中を確認します。足裏に赤み、腫れ、かさぶたがある場合は、床材だけでなく、体重、ステップの硬さ、湿気、運動量、受診判断を合わせて見ます。